オーロラサーモン®

北極圏内ノルウェー北部のオーロラの下、冷たく澄んだ海水で育つことが「オーロラサーモン®」の名前の由来です。良質なサーモンの養殖には、年間を通じて低い海水温が保たれる自然環境が不可欠。北極圏の海水温は、年間平均６℃。山から溶け出した天然水が海水と混ざり合う栄養豊かな水質も魅力で、〝最もサーモンの養殖に適した海〟といわれています。一年を通じて海水が冷たいことから、成長スピードは通常のノルウェーサーモンよりもゆるやか。3ヵ月以上長くじっくり育てることで、筋質と脂質のバランスが良い健康的なサーモンに成長。これが「十分に脂がのっていながら、後味はさっぱり」というオーロラサーモン®特有の上品な味わいを生み出しています。

こうして誕生したオーロラサーモン®の品質を落とさないように、私たちは最高の鮮度でお客さまのもとへお届けする空輸ルートも完備しています。2007年より日本最速となる独自の直行便「オーロラエキスプレス便」を運行。北極圏の加工場から日本まで36時間での到着が可能になりました。また日本の空港（成田、羽田、関空、中部、福岡）に毎日直行便が到着しているので、さらに鮮度の良い状態でお届けできるようになりました。航空貨物で最も商品温度の上昇が起こりやすいのは、経由する空港での貨物の積み替え時。しかし、オーロラエキスプレス便は直航便のため、発送時の低温状態のまま日本へ到着します。
もうひとつ、航空貨物の商品温度の上昇が起こりやすいのが、その後の通関です。私たちは空港での取り扱いの改善を働きかけ、独自の通関方法を整備。オーロラサーモン®は空港内で通関を屋外で待たずに保税定温倉庫へ。これにより、ノルウェーの養殖場から日本到着後まで徹底した温度管理を実現。最高の鮮度でお届けします。

オーロラサーモン®特有の上品な味わいは、サーモンの養殖に最適な北極圏で大切に育てられることで生まれます。その風味は、輸送時の徹底した品質管理によって、最高の鮮度を保つことで維持。そして、多くのお客さまから認めていただいている美味しさの違いは、オーロラサーモン®に含まれる栄養成分によっても証明されています。
一般的なサーモンよりもとくに豊富なのは、美味しさのもとになる「遊離アミノ酸」、悪玉コレステロールの上昇を防ぐ「オレイン酸」、美しさを保つために大切な「オメガ３脂肪酸（EPA、DHA、αリノレン酸）」の３成分。これが 「十分に脂がのっていながら、後味はさっぱり」というオーロラサーモン®ならではの味わいを作り出しています。脂がたっぷりでもしつこくないのは、身体によい脂として知られる不飽和脂肪酸が多いからなのです。
また、生け簀の中でできるだけストレスがかからないように飼育密度を抑え、低温でじっくり育てることで、オーロラサーモン®の身は引き締まり、弾力のある食感に。さらに、養殖臭を無くすために水揚げ前の餌止め期間を長めにしていることも、最高の美味しさを際立たせる結果につながっています。

お客さまに安心して召し上がっていただくために最も重要なのが商品の安全性です。養殖場を管理するレロイ社では、魚の孵化や飼育にはすべて天然水を使用。水温、溶存酸素濃度を定期的に計測し、養殖に最適な環境を維持しています。生け簀内には24時間モニタリングできるカメラを設置し、魚の健康状態を絶えずチェック、疫病などを未然に防止する体制を取っています。
さらに、稚魚の孵化場や稚魚のサイズ、給餌履歴やワクチン接種履歴、動物医による薬品投与履歴のほか、水揚げ日や魚体芯温など、細かく稚魚データが記録されています。そのため、オーロラサーモン®は輸出手続きが完了すると、全てのデータがトレースできるようになっています。
また、現地工場はHACCP（ハサップ／食品の衛生管理）、GLOBAL GAP（グローバルギャップ）、BRC（英国小売協会）グローバルスタンダード認証など国際的な認定を受けています。 こうした工場の厳格な衛生管理と、輸送時の徹底した温度管理によって、水揚げから15日間経過しても、オーロラサーモン®は生食が可能な鮮度を維持しています。