サカキ・シキミ
神事や仏事に欠かせない植物であるサカキとシキミ。
葉の形や、葉のつき方、香りにも違いがあります。
サカキ
サカキは漢字で書くと神の木、「榊」であることから、神事に関わる植物として多く利用されています。
その種類は、大きく分けてサカキとヒサカキの2種類。
サカキは葉がなめらか、ヒサカキは葉がギザギザで、サカキより一回り小さいのが特徴です。
サカキの基本データ
学名 | Cleyera japonica |
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科名 | ツバキ科 |
属名 | サカキ属 |
和名 | ホンサカキ、マサカキ |
英名 | Cleyera japonica Thunb. |
原産地 | 日本・朝鮮半島・台湾・中国 |
主な用途 | ※地方によって異なります |
サカキ | 神棚・お墓・お葬式 |
ヒサカキ | 神棚・仏壇・お墓・お葬式 |
日本で流通する9割は中国産
サカキの主な産地は国産でしたが、生産者の高齢化、担い手の不足により、国産は減少の一途を辿っています。
こうした背景から、30年前に弊社の社員が中国へ渡り、現地でサカキ類の加工技術を伝えたのが、中国産サカキの輸入事業の始まりでした。
現在でもサカキの需要は多く、日本で流通するサカキは10億本にのぼりますが、そのうち約90%が中国からの輸入品です。
オーシャン貿易は、この輸入サカキを取り扱うパイオニアとして、現在も品質改良を重ねており、お客さまに上質なサカキをご提供する努力を続けています。
シキミ
シキミは漢字で書くと、「樒、梻」が使われ、仏の木であることから、仏事に多く使われていると言われています。サカキの葉が平べったく葉が上向きに揃っているのに対し、シキミの葉は枝の先端に密集してつき、向きが不揃いであるのが特徴です。
さらにシキミには非常に特徴的な強い香りと毒性があり、この2つの特性によって獣や邪気を遠ざけるため古くから仏事で重用されてきました。
シキミの基本データ
学名 | Illicium anisatum L. |
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科名 | シキミ科 |
属名 | シキミ属 |
和名 | シキミ |
英名 | Japanese star anise |
原産地 | 日本・中国・台湾・韓国 |
別名 | ハナノキ、ハナシバ、コウノキ、コウシバ、コウノハナ |
国産シキミは年々減少傾向に
シキミの流通は、国産が大半です。
しかし、生産者の高齢化、後継者不足などにより、国産シキミの流通量は年々減少しています。
私たちは今後の国内需要を支えるべく、中国のパートナー企業と協力し、年間を通じて品質の良い中国産シキミを安定供給できるよう取り組んでいます。